前回の記事でも書きましたが、私はスポーツが本当に不得意です。
なので子供の体育会系の部活には、経験も知識もなくて困ったことがたくさんありました。
スポーツ好きな保護者の方なら常識!ということでも,スポーツになじみのない私には全然知らないことが多々ありました。
今回の記事では、次男が中学校・高校と通じてソフトテニスをしていたのでその時のママの体験を書いていきたいと思います。
ソフトテニス部・中学校編
野球での保護者活動に懲りた私は、次男に野球は中学校になったら続けないでほしいと言いました。(よくないママです)
次男は素直に聞き入れて、友達に誘われてソフトテニス部に入りました。
しかし、それが良かったのです。
次男はそれで自分の一生のスポーツに思うほどのめり込むソフトテニスの世界に入ったからです。
まず、やはり困ったのがラケットもシューズも高ーい!!
上を見ても下を見てもキリがないとは思いますが、
大体、ラケット一本2万円前後、シューズ一万円程度、コートの種類や前衛用、後衛用など守備が変わっても強くなるには必要です。
貧乏の子たくさんの我が家では、なかなかな出費です。
部員で統一したユニホーム・Tシャツを夏用・冬用と揃えます。
高校になると、学校のバスで遠征に行くことが多かったのですが、
中学校ではそれぞれ保護者が現地に送迎します。それは学校によって違うのかもですが、次男の通う公立中学校では保護者の送迎でした。
このころから次男はほとんど家にいなくなり、部活中心の生活になっていきました。
中学校時代はあまり私も部活に顔を出していません。
長女がまだ幼児で世話がかかる上、次男が3年生の頃は二女を妊娠中で、切迫早産で1か月入院もしました。
ソフトテニスのセンスのいい子が揃っていたようで、このころから地区大会に団体戦で出場したりしました。
ソフトテニス部・高校編
ある日、次男が私に言いました。
「1年生で一番みんながペアを組みたがる人気の子が、顧問の先生にラケット練習を禁止されて、部活中に自転車で家に逃げて帰った。S君は悪くない、顧問の先生に保護者会で意見してほしい!」
高校生になって、過去に全国大会で2位を取った優秀なコーチについて、猛練習していました。
スポーツに力を入れている高校で、スポーツ入学している子がソフトテニス部にも半分居ました。
我が家の次男と問題になっているS君は普通科で、S君は高校生になってから初めてソフトテニスを覚えた部員でした。
しかし、S君のソフトテニスのセンスは抜群で、中学校から一緒にソフトテニスをしていた仲間たちは皆がS君とペアを組みたいという、一緒に力を発揮できる青年だったようです。
はじめての体育会系部活動の保護者会臨時集会
有名な全国大会2位の経歴をもち、前の赴任先でもインターハイ出場選手を育ててきたという監督でしたが、次男の高校に赴任されてまだ、二年目でした。
まだ保護者会も発足しようと始まったばかりでしたが、人気のS君の部活中の逃亡や、ラケットを持たせない練習ばかりの罰則・退部騒動などで急遽の保護者臨時集会がもたれました。
我が家と同じような、体育会系の部活動に慣れていないS君のご両親なのか、部活動でのS君に対する監督やコーチの対応にご立腹されて、教頭先生に抗議をされたとのことでした。
次男がいうには、
欠席や遅刻などもあったので、コーチからラケットを一人持たされずに何日も基礎練習ばっかりでS君が可哀そう。お母さん、監督とコーチにそんな対応はやめてと強く言ってほしい、保護者から言ったら効果あるから!
そんなことを今まで次男から頼まれたことがなかったので、びっくりしました。
長男は不登校などでいつも気にかかっていたのですが、次男はいつも学校の先生からも頼られる、特にそれまで何か言ってこられることもなかったのでした。
部活動の保護者会も今までは、妹が生まれたりで入院や出産育児などで出席できてなかったのですが、
中学校から一緒のしっかりした保護者会役員経験のあるママ友たちと、緊張しつつ出席しました。
本当に体育会系の部活の厳しさを全く知らずに生きてきたママの私。
遠征で雨に濡れても練習したり、連日の遅くまでの練習/朝練などで次男の身体も心配していた時でした。
監督にケンカ売るような発言かも?!な私の発言
まず、監督からS君の保護者から教頭先生まで苦情があったことが伝えられました。
厳しい練習でこれまで自分もやってきて、指導した生徒もインターハイに何度も出場させて結果を残してこられた監督です。
ただ、世間の認識が変わってきていて、自分たちは生徒を伸ばすために徹夜で指導してもいいくらいだが、それでは厳しすぎるという意見も出てきたので、保護者会で話し合って、今後どう進めていくか決めたいとのことでした。
監督やコーチは自分たちは間違っていないと思っているようでしたが、S君の保護者から教頭先生までクレームがきたため、S君の今後の対応なども他の父兄と話し合って決めたいようでした。
もともと体育会系の部活動を経験されていて、現在も社会人バレーなどで活動されているママからは、監督の対応は間違っていない、S君も話せばわかってくれる子だと思う、子供は自分たちの都合のいいように親に言いつけることもあるから、親にも子にもそれぞれ保護者や子供から規則を守って部活を継続するように話していったらいい、という意見がでました。
私は気弱なくせに空気が読めない、思ったことをはっきり言ってしまう性格です。(本人必死)
生徒会活動や、放課後の補習授業の申し込みも、スポーツに力を入れている高校だからでしょうか、監督の許可がないと申請すらできないということも納得がいかないと思っていました。
次男に、一言言ってやってと頼まれていたのと、厳しすぎる部活動だと日ごろから次男の体調も心配だったので、今日は言っておかないと!とばかりに発言しました。
- S君はみんなの人気者だから、部員も少ないから戻ってきてほしい
- 部員にも技量の差があるので、一生の仕事としてソフトテニスをやっているのではないの で、学業の妨げになるなら次男にも部活を辞めるように話している。
- 雨の中、県外で練習させて濡れたままバスで帰ってきたこともある、体調が心配
監督の目の前で、実はやめてほしいというなんて、本当に失礼なママです。
その時の本心でした。
結局、仲間の迎えやS君のママを知っている保護者の方から話をしていただいて、s君は無事に部活動に復帰しました。
後に、県の春季大会で毎年優勝していた鉄壁の高校を団体戦で打ち負かし、優勝したチームの一員として次男とともにソフトテニスで高校生活を活躍しました!
この保護者会では、私の全く体育会系部活の無知に呆れられ、
「雨に濡れるかもしれないからと、着替えの準備まで説明しないと、今のお母さん方はわからないのですね・・・。」と言われました。(笑)
次男がキャプテンに!・・・大変としか思えないママ
次男は他の部員よりソフトテニスも上達はしてなかったのですが、個性の強い部員たちをまとめる役割は出来たようで、2年生でキャプテンになりました。
コーチから電話がかかってきて、
「次男君がキャプテンに選ばれたので、お母さんが保護者会の会長をしてほしいのですが・・・。」

な、なんですと!?
もちろん全力でお断りしました!!
中学校から4人も同じ部活から持ち上がって高校で入部しており、会長や書記などの役員に慣れてらっしゃる保護者の方が揃っているのに、差し置いてできません!
そんなスキルもないし、出来る気がしませんから!!
次男にも相談しましたが、私の性格を知っている優しい次男です。
不出来なママが保護者会役員を断ったら、肩身がせまい?と聞いてみました。
「お母さんがやりたくないなら断っていいよ」
なんて優しい次男!情けないママですが、お言葉にあまえました。
幼児を抱えて、生きるのに精いっぱいなのに、出来る気が本当にしませんでした。
高校生活をソフトテニスに打ち込み、大いに楽しんだ次男
春季大会は県で優勝し、インターハイでは次男は出場は出来ませんでしたが、お友達が2人出場して、応援にも行っていました。
季節ごとに遠征や遠征先での交流試合、監督の全国の顔の広さから次男は沢山の経験をさせていただきました。
辞めてもらいたい、なんて一年生のはじめに言っていた不届きなママも、最後の方は何とか応援に毎試合行きました。(当然なんでしょうが,いけてなかったのです。)
最後の卒業の打ち上げの時に監督から
「キャプテンの母という責任感からでしょうが、最後は沢山応援に来てフォローしてもらって感謝します」
というお言葉をいただきました。
私が、
「親にもできなかったしつけを監督にはして頂いて、感謝しています。ありがとうございました。」
というと、
「ほんとうよ!!」
と笑われました。
次男は監督や保護者会のママ友たちに成長させていただきました。
そして、みんなでチームを応援して成果を残すという体験を、このふがいないママにもさせていただいて、本当に感謝しています。
次男がソフトテニスに打ち込んでくれたおかげで、見れなかった景色をたくさん見ることが出来たこと
感謝しかありません。
相変わらずの長文をお読みいただき、ありがとうございました!
皆さんの毎日が明るく・気楽で・幸せに溢れますよう願っています。
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